衝撃の番組、
感想のご紹介です!
NHKスペシャル『日本人と天皇』を見ました。
正直に言うと、私は、もともと『男系継承維持派』でした。
それには確固たる信念や知識があったわけではなく、
「祖父母やそれより以前の日本人が維持してきた慣習は伝統であり、伝統は守るべきである。」
そんな感覚が根拠でした。
その考え方が間違っていると気づかされたのは、上皇后美智子さまのお言葉を知った時です。
「伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために国や社会や家がどれだけ力強く、豊かになれているかということに気付かされることがあります。」
「一方で型のみで残った伝統が社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。」
そしてゴーマニズム宣言を読みながら
「側室の制度が無い以上、男系継承を維持するのは不可能」という事実も知りました。
だったら、もう、考えを変えることに迷いはありません!
NHKスペシャル『日本人と天皇』では、
「125代の天皇のうち半数以上が側室の子」
「過去400年で側室の子供でない天皇は3名だけ。そのうちの2名は昭和天皇と平成の天皇」
というデータも衝撃的でした。
衝撃的といえば、今なお男系男子絶対主義を貫く平沼赳夫のインタビューです。
◆平沼『やっぱり悠仁親王に男の子がたくさん将来お生まれになることが望ましい』
◆インタビュアー『一般のわれわれにしても女の子がずっと生まれるというのはありますし、天皇家だけ例外があるかというと、それも・・・まぁ』
◆平沼『誰にも結論は出ないでしょうけど、じっと待つしかないな。それを信じながら』
「貴様、それでも日本男児か!」と怒鳴り散らしたくなりました!
思想が保守とかリベラルとかそんなもん関係ない。
「この国の未来に責任を持たない男」を私は日本男児とは認めないです。
ところで心に引っかかったのは、三笠宮がラジオで発言された内容です。
戦後に華族制度がなくなったことを「いわば天皇制の外堀が埋められようなこと」と評されていました。
そして「現実問題として女帝になっても配偶者になる人がいないんじゃないか?」
「マスコミが騒ぎすぎるから、あれだと将来そういう立場になる人もおじけづくだろうし」
という懸念も表明されていました。
天皇制を守るのは、華族制度ではなく、『天皇と国民の信頼関係』だと思います。
国民の側に、天皇を戴く資格が無ければ、たとえ男系限定継承を改めたとしても、天皇制は続かないと思いました。
天皇制存続の危機。
それは国民の方に原因があると感じました。
原因が分かれば、危機は対処できる。
だからまだ諦めたくないです!
(カレーせんべいさん)
平沼赳夫は「きっと神風が吹く」と思っているのでしょう。
竹田恒泰も朝まで生テレビで「神風が吹く」みたいなことを言ってましたし、八木秀次は、男系で続かなければ「滅んでも仕方ない」とまで言いました。
「貴様ら、真面目にものを考えろ!!」と、怒鳴りたくなりました。
しかし、一般の国民はもう7割までが女性・女系天皇を認めるようになっています。
そこにまだ、国民は信じられる、危機は回避できると望みを持ちたいです。